マンション選びの条件に『食洗機があるかどうか』なんて、そもそも入れていませんでした。
当時、私は妊娠中。
これから子どもが生まれたら、今までよりずっと忙しくなるんだろうな。
でも、実際どのくらい大変になるのかは全然想像できない。
ただ、ひとつだけ分かっていたのは、家事にかける時間はできるだけ減らしたいということ。
そもそも当時は、夫婦で「家事をどう分担する?」なんて話になる以前に、家事は基本的に私がやるしかない状態でした。
だったら、私が頑張るんじゃなくて、機械にやってもらえる家事は機械にやってもらおう。
そう思って、家を買ったあとに食洗機を後付けしました。
それから約10年。
正直、最初から「食洗機最高!もっと早く付ければよかった!」だったわけではありません。
でも今は、ないと困ります。
今回は、2016年にマンションに後付けした食洗機について、当時かかった費用や工事のこと、10年使ってみて分かったこと、失敗談まで本音で書いてみます。
そもそも、食洗機なしの家を買いました
今の家も、最初からここに決めていたわけではありません。
当時はいくつか物件を見ていたんですが、なかなか「ここ!」というところがなくて。
そんな中、不動産屋さんが最後に「こんな物件もありますけど、見てみます?」くらいの感じで出してきたのが、今の家。
それが、まさかの一目惚れ。
今考えると、食洗機はない。
浴室乾燥もない。
広さだって、もっと広い家はいくらでもあった。
でも、そんなことどうでもよくなっちゃったんですよね。
「ここがいい。」
それだけで買いました(笑)。
なので、食洗機が付いているかどうかなんて、購入時にはほとんど気にしていませんでした。
食洗機がないことも価格に考慮されていたので、「じゃあ後から付ければいいか」くらいの感覚。
そして妊娠中だった私は、家を買ったあとに改めて思いました。
いや、これから子どもが生まれるんだよね。
家事、今まで通り全部やるの無理じゃない?
そこで、食洗機を後付けすることにしました。
2016年、マンションに食洗機を後付け
2016年9月、食洗機を取り付けました。
選んだのは、パナソニックのNP-45MD7S。
45cm幅のビルトインタイプです。
当時の購入メールを探してみたら、ちゃんと残っていました。
そして、私の記憶では「10万円しないくらいだったような……」と思っていたんですが、実際の支払総額は129,430円。
全然違った(笑)。
10年も経つと、記憶なんてこんなもんです。
当時の購入内容
商品:パナソニック NP-45MD7S
45cm幅・ビルトインタイプ
購入・設置:2016年9月30日
支払総額:129,430円(税込)
ドアパネル:チョコブラウン
購入店:取替ドットコム
もともと収納になっていた部分を空けて、そこに食洗機を入れてもらいました。
工事当日は、食洗機を入れるあたりに収納していた鍋などをあらかじめ全部出しておきました。
工事はその日のうちに完了。
少なくとも、2日がかりみたいな大掛かりな工事ではありませんでした。
もちろん、マンションならどこでも同じように取り付けられるというわけではなく、キッチンの構造や給排水などによって工事内容は変わります。
なので、後付けを考えているなら、まずは自宅のキッチンに取り付けられるかどうかの確認が必要です。
最初は「思ったほど楽じゃない」と思った
食洗機を付けたら、食器洗いから解放される。
私はそんなイメージを持っていました。
でも、実際に使ってみると……。
「あれ?思ったほど楽じゃなくない?」
だって、食器をそのまま入れられるわけじゃないんですよね。
ある程度汚れを落としてから、食洗機に並べて入れる。
結局、洗ってから入れるじゃん(笑)。
なので、最初の頃は「食洗機って思ってたほど家事を減らしてくれないな」と思っていました。
ただ、使い続けているうちに、私の中で食洗機の評価が変わっていきました。
10年使ってわかった、食洗機のよかったところ
一番ありがたいのは「拭かなくていい」
食器を入れる前の予洗いは、今でもしています。
特に油っぽいものは、ちょっと熱めのお湯で流してから入れます。
ここで活躍するのが、ゴム手袋とハンドクリーム。
私は内側が布っぽくなっているゴム手袋を使っていて、予洗いをするときにハンドクリームも塗っています。
つまり、食器を洗いながらハンドケアです(笑)。
「食洗機があるのに洗ってるじゃん」と思うかもしれません。
でも、10年使ってみると、私にとって大きかったのは「洗う」という作業が完全になくなることではなく、「拭く」という作業がなくなることでした。
食器を洗って、拭いて、しまう。
この中の「拭いて」がないだけで、かなり違う。
そして、これが毎日のことになると、じわじわ効いてきます。
普通に手洗いするより、やっぱり早い
食洗機って、運転時間だけを見ると「そんなに早くないじゃん」と思うこともあります。
でも、私がラクだと感じているのは、自分がずっとシンクの前に立って洗って、すすいで、拭く時間が減ること。
食器をある程度きれいにして、並べて、スイッチを押す。
あとは別のことをしていられる。
10年使っていると、「食洗機の運転時間」より「自分が拘束される時間」が減ることのほうが大きいなと思います。
水も、手洗いよりは少なく済んでいそう
これは我が家で手洗いと食洗機の水量をきっちり比較したわけではないので、「○L節水!」とは言えません。
でも、毎日朝晩使っていて、手洗いでずっと水を流しながら洗っていた頃と比べると、食洗機って効率よく水を使っているんだろうな、とは感じます。
このあたりは、今度買い替えるときに最新機種も含めてちゃんと調べてみたいところです。
子どもが小さい時期には「なんとなく安心」だった
これも、10年使ってみて思う食洗機のメリット。
うちが食洗機を使い始めた頃は、子どもが小さい時期でした。
そして、その後にはコロナ禍もありました。
もちろん、家庭で食洗機を使えば何でも安心、という話ではありません。
ただ、食洗機は高温のお湯や専用洗剤を使って洗うので、私は「手で洗うより、なんとなくしっかり洗えている気がする」という安心感がありました。
実際、この機種には「バイオパワー除菌」という機能もあり、当時の取扱説明書には除菌についての試験結果も記載されています。
小さい子どもがいる家庭だった我が家では、この「なんとなく安心できる」という感覚も、思っていた以上に大きかったです。
洗剤をポンと入れるだけなのもラク
食洗機用洗剤はいろいろ試したわけではないんですが、我が家はフィニッシュの小粒タブレットを使っています。
コストコで買うことが多かったんですが、最近はコストコも高くなったので、ネットで買うこともあります。
粉や液体を計量する必要がなくて、1個ポンと入れるだけ。
こういう「毎日やることを1工程減らせる」のも、長く使うほどありがたく感じます。
10年使った今、食洗機は朝晩ほぼ毎日稼働
今は、基本的に朝と夜の2回使っています。
週末は昼にも回します。
というのも、私はシンクに食器が溜まっている状態が嫌いなんです。
「夜にまとめてやればいいじゃん」というタイプではなく、どんどん片付けてシンクを空にしたい。
だから、食洗機もこまめに回しています。
朝食の食器を入れて回す。
夕食後にも回す。
休日は昼食後にも回す。
これを10年近く続けているので、もはや「食洗機を使っている」という感覚もあまりありません。
普通に我が家の家事の一部です。
そして今では、食洗機がない生活はちょっと考えられません。
食器を洗うこと自体はできるんですよ。
でも、わざわざ全部手で洗って、さらに拭いて……ってなると、もう嫌(笑)。
食洗機は「入れ方」が結構大事。10年使って身についた置き方
食洗機って、ただ食器を放り込めばいいわけではありません(笑)。
汚れた面にちゃんと水が当たるように、食器の向きや重なり方を考える必要があります。
これはパナソニックの公式の使い方でも、汚れた面を内側に向け、食器が重ならないようにセットすることが基本になっています。
そのうえで、10年使っている我が家では、なんとなく「ここに置く」という場所が決まっています。
水筒は、水が吹き出るあたりに立てる
水筒は、中までちゃんと洗いたいので、私は水が吹き出るあたりに立てるようにしています。
ただし、水筒は食洗機対応かどうかを必ず確認したほうがいいです。
……というのも、我が家では対応していないものを確認せず入れてしまい、熱で縮んだプラスチック水筒がたぶん10本以上あります。
ちなみに犯人は主に夫です(笑)。
カトラリーは、汚れる側を下に
カトラリー類は、汚れる側を下にして入れています。
これも、汚れたところにしっかり水が当たるようにするため。
こういうのって、最初は説明書を見ながらやっていても、10年も使うと完全に無意識になります。
お椀は、奥側の立てるところにひとつずつ
我が家の食洗機は、奥側にお椀などをひとつずつ立てられる場所があります。
私はそこにお椀をひとつずつ立てています。
そして、ここで夫が入れると起こるのが……。
夫が食器を入れると、なぜかワカメが残る
これは食洗機の性能とは関係ない話なんですが。
食洗機って、入れ方が結構大事です。
そして、夫が入れると、なぜか水がちゃんと当たらない場所ができる。
結果。
ワカメが張り付いている。
「またワカメ張り付いてるんだけど!」
と、私は何度も言っています(笑)。
食器の向きとか、重なり方とか、ちゃんと考えて入れればいいんですけどね。
何度言っても改善されないので、あるとき私は、夫のお椀に味噌汁をよそいました。
もちろん、ワカメが張り付いたままのお椀で。
「ほら、こういうことだからね」と。
これは食洗機の問題ではありません。
完全に入れ方の問題です。
10年使ってわかった「入れちゃダメだったもの」
10年使っていると、食洗機の扱いにも慣れている……と思われそうですが、我が家にはいろいろな失敗があります。
プラスチックの水筒 → 縮む
これはさっきも書いた通り。
耐熱温度などを確認せずに放り込んで、熱で縮んだ水筒はたぶん10本以上。
主な犯人は夫です(笑)。
金縁グラス → 使わなくなった
金で縁取りしてあるグラスも、何回言っても食洗機に入れられる。
「これは食洗機に入れないで」と何度言っても入れられるので、最終的に私がそのグラスを使わなくなりました(笑)。
大事な食器は、食洗機対応かどうかを確認したほうがいいです。
IKEAの木製サラダボウル → 新品初日に食洗機デビュー
そして、私がいまだに忘れられないのがこれ。
IKEAで木製のサラダボウルを買ってきたんです。
「使う前に一回洗おう」と思って、シンクに置いておいた。
そしたら夫が食洗機に入れてくれまして。
新品だったはずなのに、初日から使用感10年。
木製品は、もちろん食洗機には入れません。
これは完全に私の置き場所も悪かった(笑)。
10年使って、故障は一度もなし
私が使っているNP-45MD7Sは、2016年に取り付けてから、2026年現在まで一度も故障せず使えています。
もちろん、10年使っているので新品の頃とまったく同じというわけではありません。
でも、今も普通に毎日使っています。
一方で、実家と姉の家にも同じパナソニックの食洗機があるのですが、そちらはエラーが出て使えなくなったことがあります。
ただ、壊れた原因については私には分かりません。
我が家では、食洗機に食器用洗剤を入れて泡だらけにするような使い方はしていませんが、実家や姉の家では「説明書読まないマン」なので、そういうこともあったりして(笑)。
なので、ここは「パナソニックだから10年壊れない!」という話ではなく、我が家では10年間問題なく使えているという、あくまで我が家の実績として書いておきます。
じゃあ、10年後の今も同じ食洗機を買う?
今の食洗機が壊れたら、次もビルトインタイプを選ぶと思います。
それくらい、我が家では食洗機が定着しました。
ただ、10年使っていると、ちょっと欲が出てきます。
今の食洗機で一番困るのが、大きめの鍋や蒸し器を入れにくいこと。
特に、私が愛用しているステンレスの蒸し器がなかなか入らない。
入れるときに、ちょっと頑張らないといけません。
なので、次に買い替えるなら、もう少し容量に余裕があるものがいいなと思っています。
最近はフロントオープンタイプも増えていて、見た目も使いやすそう。
ただ、低い位置にある食洗機に毎日食器を出し入れすることを考えると、腰が痛くならないのかな?というのもちょっと気になります。
このあたりは、実際に使っている人の口コミも含めて、買い替えのときにちゃんと調べたいところです。
友達に「食洗機って本当に便利?」と聞かれたら
高校時代からの友達に、食洗機を導入するかどうかでずっと悩んでいた子がいました。
その友達は、かなり現実的というか、無駄なものをあまり買わないタイプ。
「流行ってるから買う」みたいなこともしない人です。
そんな友達が、何年も食器を手洗いしていて、あるときから食洗機が気になり始めた。
それで、「本当に便利なの?」「なくても困らないんじゃない?」と何度も聞かれました。
私ともう一人の友達が返したのは、これ。
「なくても死なないけど、あるとめっちゃ便利だよ!」
食洗機って、なくても生活はできます。
昔の私だって、普通に手洗いしていました。
でも、一度使い始めると、毎日少しずつ減っていく家事の時間が積み重なって、気づけば「もうない生活には戻りたくない」と思うようになりました。
そしてその友達も、最終的に食洗機を導入。
その後に言っていたのが、
「なんでもっと早く付けなかったんだろう」
でした(笑)。
食洗機を10年使ってみて、結局どうだった?
最初は「思ったほど楽じゃないかも」と思った食洗機。
でも、10年使った今ならはっきり言えます。
我が家には、もう食洗機なしの生活は考えにくいです。
食器を予洗いする必要はある。
食洗機にきれいに並べる必要もある。
食器棚にしまうところまではやってくれない。
……できればそこまでやってほしいけど(笑)。
それでも、毎日必ず発生する「食器を拭く」という作業がなくなるだけで、私はかなり助かっています。
しかも、手洗いより早く片付くと感じるし、子どもが小さい時期には「なんとなくちゃんと洗えている気がする」という安心感もあった。
洗剤もポンと入れるだけ。
10年使ってみると、こういう小さなラクが積み重なっていたんだなと思います。
家事って、ひとつひとつは大したことなくても、毎日毎日積み重なると結構な量になるんですよね。
だから私は、自分が頑張らなくてもいいところは、できるだけ家電に任せたい。
食洗機は、その考え方に一番合っていた家電のひとつでした。
「なくても死なない。でも、あるとめっちゃ便利。」
私にとっては、10年使ってもこのくらいの距離感です。